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Forest Instructor Chiba

 FICが選んだ50の森林 FIC SELECT50 FORESTS

平成6年12月に17名でスタートした千葉県森林インストラクター会(FIC)は平成26年には会員数137名を擁する組織となり、設立20周年を迎えました。FICは全国でも特に活発な活動を展開する森林インストラクター組織ですが、設立20周年記念事業として『FICが選んだ50の森林』をまとめました。これら「50の森林」は過去20年間にFICが実際に「森の案内人」を務めたフィールドから選定したおすすめの森です。千葉県内35、県外15の計50箇所はすべて日帰りの講座を企画した森林です。
森林名をクリックすると詳細ガイドを閲覧出来ます。
 なお、8東京大学千葉演習林猪ノ川渓谷、10元清澄山の森、15鬼泪山については
崩壊危険等により入林困難なため、
詳細ガイド掲載を差し控えます。

                                         千葉県森林インストラクター会君津の森

 『FICが選んだ50の森林』は以下の通りです。
   ●南総の森(1~19)はこちら
   ●北総の森(20~35)はこちら 
   ●県外の森(36~50)はこちら

 


  各森林の位置図は
こちら
 各森林についてのお問合せはこちら

詳細ガイドを閲覧するにはAdobe Readerが必要です。ダウンロードはadobe reader

森林名(所在地) 眺望・景観 概要
南総地区の森
1 古道 花嫁街道
 
(南房総市)

  山里と海辺をつなぐ
  整備された古道
花嫁街道花嫁街道からの眺望 旧和田町の山間集落と沿岸捕鯨で知られる海辺集落をつなぐ古道は花嫁街道と呼ばれ、古くは塩汲みの道から生活物資の往来、学校の通学路として利用され、花嫁行列も通っていた。マテバシイの純林が多く見られ、新百名山の烏場山、花婿街道などを巡るハイキングコースが設定されている。また、房州の花の開祖・間宮七郎平が花木を植えた抱湖園があり、旧正月頃に咲く寒桜・元朝桜は有名である。
2 館山野鳥の森
 
(館山市)

  野鳥と伊豆諸島の影響
  を受けた癒しの森
館山野鳥の森多様なサクラの開花 千葉県の南端に位置し、展望台からは大海原に浮かぶ伊豆大島が間近に見られ眺望は最高である。この森ではコゲラ、オオタカなど年間約100種の野鳥が観察できる。また、固有の進化をとげた伊豆諸島の植物の影響を受けたエノシマキブシ、アイムラサキシキブ、カズサザクラなどが観察できる。「健康と癒しの森30選」「ちば眺望100景」などに選定されている。
3 南房総の巨樹を訪ねる
 
(館山市ほか)

   古木は南房総の歴史の
   生き証人
沼のビャクシン 沼のビャクシン 房総半島南部は黒潮の影響を強く受け、西南日本から続く照葉樹林帯の東端に位置する。黒潮に乗って太古の昔から人々が交流、居住したこの地方では、地域のシンボルとして植えられ見守られてきた樹木も多い。海岸性のビャクシンやタブノキ、暖地性のホルトノキ、クスノキ、バクチノキなど多様な巨樹・古木が楽しめる。
4 沖ノ島とその周辺
 (館山市)

 海岸林、海岸植物、海の植物
 アマモの観察できる小島
沖ノ島歩いて渡れる小島 沖ノ島は周囲1kmの陸続きの小島である。周囲には北限に近いサンゴが生育する暖かく浅い海に囲まれており、アマモ、コアマモが生育している。また、周辺には、鷹の島、館山城址公園などの見所もある。島の植生はタブノキ、ヤブニッケイが優占する照葉樹林である。イソギク、ハマボッス、ハマナタマメなどの海岸植物が見られ、ガクアジサイ、ツルソバ、エノシマススキなどの特徴的な植物も生育している。
コース図は
こちら
5 富山と周辺の里山 
 (富山町)

  地スイセンが斜面を覆う
  素晴らしい眺望の山
富山双耳峰 富山の山容 手軽に楽しめるハイキングコース。暖流黒潮の影響を受け、気候は温暖、早春には斜面一面を覆う地スイセンが見事。植生は暖温帯に属し、かつての薪炭林から極相的なスダジイ林へ移行している状況が観察できる。双耳峰であり、三等三角点がある北峰山頂からの眺望が素晴らしい。下山途中には、滝沢馬琴の伝奇小説「南総里見八犬伝」で有名な伏姫の籠った岩屋がある。
6 鋸山稜線巡り
 (富津市、鋸南町)

  東京湾から屹立する断崖と
  落葉樹・常緑樹の森
鋸山石切場のある北斜面を臨む 鋸山は、房総有数の観光地として知られ、一等三角点の山頂に続く稜線を辿ると、南斜面はスダジイなどの常緑広葉樹、北斜面はヤマボウシ、リョウブなどの落葉広葉樹が常緑樹に交じり、低木層にタイミンタチバナが見られるなど、豊かな房総の自然を満喫できる。江戸から昭和にかけて房州石が切り出され、鋸のような稜線を形作った断崖は見る者を圧倒、足下の窪みにできた池にはモリアオガエルが生息。
7 東京大学千葉演習林浅間山コース (鴨川市、君津市)

  南房総の豊かな自然と
  歴史ある大学演習林
東大千葉演習林 堂沢のモミ・ツガ天然林 房総半島南部の清澄山系に明治27(1894)年、我が国で最初に設置された大学演習林。気候は 温暖で多雨、暖温帯林に属し長年にわたって保護された豊かな植物相が見られる。2,200haの 広大な敷地で、40%がスギ・ヒノキの人工林、60%がモミ・ツガやシイ・カシなどの天然林である。林内には主要林道が4 本通り、林道を結ぶ多くの歩道が整備されている。見学には目的に応じ種々のルートが選択できる。入林には許可が必要。コース図はこちら
8 東京大学千葉演習林
  猪ノ川渓谷 
 (君津市)

  四季をとおして見所のある
  豊かな自然観察路
秋の猪ノ川溪谷秋の猪ノ川溪谷 君津市折木沢から鴨川市の清澄に通じる林道の内、黒滝のゲートから郷台畑までが猪ノ川林道である。演習林の広大な敷地の中で特に猪ノ川渓谷は切り立った谷間を清流が流れ、林道から黒滝が間近に見える。春は林道沿いに咲く花々、夏は涼風とカジカカエルやオオルリなどの美声、秋は燃えるような紅葉、冬はモミ・ツガ等の常緑樹が癒してくれる。春と秋の数日、一般に公開される。崩壊などにより一部危険なところがあるため、詳細ガイド掲載を差し控えます。
9 内浦山県民の森
 (鴨川市)

  多くの野生動物が生息する
  南房総の県民の森
内浦山県民の森森林の中の宿泊施設と芝生広場 房総半島南部、清澄山系の南東に位置する面積約294haの県内で最初に設置された県民の森 。温暖多雨、自然豊かな森林にはニホンジカ、ニホンザル、ニホンリスなど県内に生息する野生動物のほとんどの種類が生息する。6月にはヒメホタルが大発生する。また、暖地性の樹種の中の遊歩道やセラピーコース、広場、宿泊施設、キャンプ場などの施設を備え、様々な活動が可能。コース図はこちら
10 元清澄山の森
 
(君津市、鴨川市)

  房総最奥の山稜に見られる
  モミ・ツガの森
元清澄山元清澄山に登る道 房総の森がこんもりとした照葉樹林であるのに対して、元清澄山周辺は、モミ・ツガの針葉樹の巨木が覆う千葉県離れした景観である。この森は、暖温帯と冷温帯の間の中間温帯の林と位置づけることもあり、過去の寒冷期の遺存的な樹種と考えられる。県自然環境保全地域にも指定され多様な植物相をもつ貴重な森。絶滅が危惧されているヒメコマツもこの森の一員。ぜひ一度は訪れたい房総の森である。

崩壊などにより一部危険なところがあるため、詳細ガイド掲載を差し控えます。

11 筒森見本林から清澄寺へ 
(大多喜町、鴨川市)

  国内外の多様な樹種の見学
  と暖温帯自然林
清澄寺親水公園 渓流の小道 筒森自然観察教育林は、大正時代に林野庁が造成した樹木の見本林で、国内外の179種が3haに植栽されている。四季を通じて樹木観察、森林浴の場として最適。一杯水林道をたどると、モミ・ツガ天然針葉樹林、スダジイ・カシ類の暖温帯自然林、スギ・ヒノキ人工林の中を抜け、太平洋側への分水嶺を越え、清澄寺に至る。清澄の大杉は全国に知られるスギ巨木で、境内にはクスノキの古木もある。
12 石尊歩道~石尊山から麻綿原
 (君津市、大多喜町)

  モミの巨木と出会い太平洋
  に向かうロングコース
石尊山
3本ツガの大木
石尊山から麻綿原に向かう稜線は、東京湾に注ぐ2大河川、小櫃川と養老川の分水嶺をなし、小櫃川側は東大演習林となっている。シイ・カシ林、モミ・ツガ天然林、スギ・ヒノキ人工林などが見られ、モミ太郎、モミ次郎と名付けられたモミの巨木、時折現れる開けた視界と静寂な中にも変化に富んだ森林。かつて人々が往来した古道でもあり、麻綿原から望む太平洋は疲れを癒してくれる。 
13 高宕山ハイキング
 (富津市、君津市)

  房総半島中央部の
  自然豊かなコース
高宕山林道高宕線 素掘りの隧道 標高330mの山頂からの眺望はすばらしい。房総半島中央部の奥深い秘境。高宕林道から山頂と高宕大滝を経る周回コースが設定できる。ウラジロガシやアカガシなどの常緑樹に混ざり、尾根はモミ、ツガ、ネズなどの針葉樹、溪谷はカエデ類や草花も多い。麓には古くから集落があり、山頂の清滝神社の鉄釜には雨水が溜まっており、「お水借り」と呼ばれる雨乞いの習俗が伝えられる。
14 清和県民の森
 (君津市)

  シイ・カシ林にモミ・ツガ
  が混生する多様な森
清和県民の森小糸川支流の沢歩き 小糸川の水源地域にあり、水源の森百選にも選定されている。区域内に2つのダム湖、雨乞いの舞が奉納される三島神社などを擁し、面積は約3,200haで、県民の森としては全国有数の規模。シイ・カシ類等の広葉樹とモミ・ツガ等の針葉樹が混生する多様な植物相を有する。キャンプ場や炭焼き体験施設、県立中央博物館のフィールドミュージアム、癒しの森のコース等が設置されている。    
15 鬼泪山(きなだやま)
    県営林
  (富津市)

  日本武尊の伝説の地で
  明治から続く営林事業
鬼泪山
標識が立つ鬼泪山県有林
鬼泪山県営林は、下刈・枝打・間伐・伐採・造林などの森林施業が計画的に行われている。江戸末期から明治にかけて原野だったこの地域は明治39(1906)年から開始された営林により、木材生産をはじめ、水源かん養、土砂流出防止など様々な役割を果たしている。造林から伐採に至るまでの様々な段階の森林、防火帯や貯木場などの施設を見ることができる。事前の入林許可を必要とするため詳細ガイド掲載を差し控えます。
16 FIC君津の森   (君津市)

  国有林のヤマザクラと
  緑化樹生産基地と庭園
FIC君津の森春のFIC君津の森 明治以来薪炭林として利用されてきた国有林を含む地域。その後、造園業者の緑化木生産基地として開発され、その近接地を利用して「FIC君津の森」として里山整備に取り組んでいる。樹齢100年を超えるヤマザクラが数多く残され、クスノキなどの緑化木とクヌギ・コナラなどの自然林が同時に観察でき、ユニークな景観を形成している。例年、サクラの季節には一般公開される。
17 梅ヶ瀬渓谷から大福山
 (市原市)

 大福山照葉樹林と
 梅ヶ瀬渓谷のせせらぎを歩く
梅ヶ瀬渓谷梅ヶ瀬渓谷 大福山(標高285m)は、房総丘陵のほぼ中央に位置し、山頂の白鳥神社の社叢のスダジイ林は、典型的な照葉樹林の形を残す場所として、県の天然記念物に指定されている。また、梅ヶ瀬渓谷は、明治の漢学者日高誠実翁が理想郷を目指したところで、自然豊かな渓流の道が続く。秋の紅葉も素晴らしいが、新緑の頃もカジカガエル、モリアオガエルなど貴重な両生類や夏鳥が観察でき見逃せない。コース図はこちら
18 久留里城址の森 
(君津市)

  歴史と森の仕組みを学び
  散策が楽しめる森
久留里城址城址の森で子ども樹木博士 房総半島の中央部に位置し、昔から交通拠点として発展した久留里城を囲む林野庁千葉森林管理事務所所管の国有林である。人工林、シイ、カシ、ナラなどの広葉樹とアカマツ、モミの針葉樹が混生した天然林から成り、上総丘陵の貴重な植物も生育し、自然度も高い場所である。久留里城駐車場に隣接する君津市森林体験交流センターは、森林に親しみ、様々な森林体験活動の場として利用されている。コース図はこちら  
19 権現の森・笠森寺自然林
 (長柄町、長南町)

  常緑樹と落葉樹が混交する
  国指定天然記念物の森
笠森寺
観音堂とクスノキ巨木
笠森寺自然林は、奈良時代に最澄が開基したと伝えられる笠森寺の山林で、草創当時から禁伐林として保護されてきたとされる。高木層はスダジイが主体で、イチイガシ、アカガシ、スギやクスノキの巨木が見られる。また、ウワミズザクラ、ヤマザクラ、コナラ等の落葉樹も見られ、近くの権現森と共に暖帯林と温帯林付近に位置する樹種が混在して見られる。
北総地区の森ページの先頭へ
20 泉自然公園
 (千葉市若葉区)

  北総台地に展開する
  谷津の自然を体感できる森
泉自然公園園内の森林と歩道 谷津の斜面林は、コナラ、クヌギ、イヌシデ、ヤマザクラ、ウワミズザクラなどの高木性の落葉広葉樹のほか、ガマズミ、コマユミ、ニガキ、ヤブツバキなどの中低木が見られる。春先には林床のカタクリ、ニリンソウ、などが咲き、梅・桜、カエデ類のも植栽されており、四季折々の草花を楽しめる。また、夏鳥、冬鳥の観察の適地でもあり、多くのバードウォチャーを集める。コース図はこちら
21 あすみが丘周辺と昭和の森
 (千葉市緑区)

  太平洋と東京湾の分水嶺
昭和の森園内の森林と歩道  千葉市中心部から東へ18kmに位置する。公園の東縁には標高60~90mの九十九里崖線が連なり、遠く太平洋が望める。園内を源流域とする河川は、九十九里平野、印旛沼、東京湾の3方向 に流れ出すが、その分水嶺を含む自然豊かな公園。カタクリとカンアオイが同時に見られる斜面もある。園内には、奈良・平安時代の建物の遺構も点在し、歴史を感じさせる。
22 青葉の森公園と生態園
 (千葉市中央区)

  生物多様性の
  エコロジーパーク

青葉の森公園生態園内の歩道 国立畜産試験場の跡地に整備された都市公園。その一角にある生態園は、土壌を含む房総半島の自然環境を、面積約4haの区域に移植したもので、野鳥観察舎と併せて、県立中央博物館の エコロジーパークである。公園内には、旧東金街道の一部、土気往還が保存され、風格のある並木のたたずまいや時折訪れるエナガやシジュウカラなどの野鳥の混群の声は心を和ませてくれる。
23 山武林業地・日向周辺
 (山武市)

  駅から歩いて林業地へ
山武林業地背戸山と呼ばれる旧家のスギ林  山武林業の中心地、日向駅の周辺。九十九里海岸に注ぐ作田川の両岸に広がる水田、樹齢500年を超すといわれる賀茂神社の大杉、中世の城跡とされる森城跡など。歴史を背景に里山の風 情を残すこの地域は、駅から歩いて、江戸時代に始まる林業地の現状を見学することができる 。散策コース沿いで、山野草に親しむこともできる。
24 九十九里海岸林
 (山武市)

  全国有数の海岸平野を守る
  海岸防災林
九十九里海岸林汀線付近の海岸林  九十九里平野の海岸線は延長約60kmにおよび、全国有数の規模の海岸線である。山武市の蓮沼海岸付近はその中央部にあたり、林帯の幅は300m程度である。砂浜から陸に向かい、ハマニンニク、コウボウムギ、ハマヒルガオなどの草本類、トベラ、マサキ、クロマツ、エノキ、タブノキなどの木本類の生育状況を観察することができる。波の音を聞きながら森林浴ができるコースも整備されている。
25 飯高檀林と安久山の里山
 (匝瑳市)

  下総台地東部の社叢林と
  里山の風景
安久山の大シイ 安久山の大シイ  飯高壇林は下総舌状台地と呼ばれる台地が突き出た場所にあり、中世山城跡にたたずむ日蓮宗派の最古、最大の学校跡として知られる。境内は300年を超えるスギに抱かれるように、講堂・鐘楼・鼓堂・総門が配置され、当時の栄華を偲ばせる。近くの安久山の里山には古民家と谷津田の風景が広がる。県内最大のスダジイとされる安久山の大シイもあり、里山の散策を楽しめ、里山体験活動も行われている。
コース図はこちら 
26 銚子犬吠埼周辺の自然
 (銚子市)

  ジオパークと海浜植物
屏風ヶ浦屏風ヶ浦 銚子ジオパークは2012年9月に日本ジオパークとして認定された。銚子半島の海岸沿いに、中生代から現在までの広範な年代の地質が点在している。特に、屏風ヶ浦は太平洋の荒波に削られた断崖の延長が約10kmにおよび、間近に地層の連なりを観察することができる。沖合の寒暖流と海岸特有の厳しい気候条件の下で、岩肌や砂浜に多様な海浜植物がひっそりと咲く。 コース図はこちら        
27 香取・鹿島の社叢林
 (香取市、茨城県鹿島市)

  「香取の海」に面した
  東国きっての名社の社叢林
鹿島神宮鹿島神宮  両神宮は、大和朝廷の東国(蝦夷)経営の拠点であり、陸奥国への要衝であった。社叢林は、古来、神宮の杜として保護され、樹齢数百年といわれるモミ、スギ、スダジイ、タブノキ等の巨樹・古木が育ち、県の天然記念物にも指定されている。常緑広葉樹が主体の森であり、暖地性の植物が多い。神宮の歴史にふさわしい森厳な神域を歩くと、心がひきしまる思いがする。鹿島神宮のコース図はこちら
28 酒々井本佐倉城址周辺
 (酒々井町)

  歴史、文化、里山と
  中世の城跡
本佐倉城址城址からの谷津田  本佐倉城は後期千葉氏の居城であり、15~16世紀に下総の首府として栄えた。空堀などの遺構がよく保存され、平成10年に国史跡に指定された。林床の植生が豊かな里山林では、四季を通じて多くの草花が見られる。周辺の谷津には、多様な水辺の生物が生息し、近くの斜面の露頭では、関東ローム層や約20万年前の上岩橋貝層が観察できる。
29 佐倉城址公園
 (佐倉市)

  北総を代表する照葉樹林
佐倉城址公園佐倉城址本丸のサクラ  佐倉城址の森は、人為による開発の影響が少なく林内の植生も豊かで常緑広葉樹林、落葉広葉樹林、常緑樹と落葉樹が混交する林、スギ樹林帯など様々な林の姿が見られる。中でも、城の外郭南斜面のスダジイが優占する林は、北総台地の典型的な極相林型を呈しており注目に値する。また、公園内は、巨樹・古木が多いことも特徴である。
30 房総風土記の丘と周辺
 (栄町、横芝光町)

  古墳群と坂田が池の
  野鳥観察
風土記の丘 全国最大規模の方墳岩屋古墳  印旛沼北側の台地に位置し、6世紀以降造られた百数十基からなる古墳群を形成している。全国2番目の規模の方墳とされる岩屋古墳、古墳時代最終期に造られた地域最大の前方後円墳である浅間山古墳などがある。また、マツ林やコナラ林などの林は、北総台地の貴重な里山景観を形成している。近くの坂田ヶ池総合公園にある約5haの池は水鳥の観察スポットとなっている。コース図はこちら
31 草深の森から結縁寺
 (印西市)

  首都圏近郊に残る
  貴重な里山景観
草深の森郷愁を誘う里山風景  「にほんの里100選」に選定された自然豊かな里山であるとともに、源頼政ゆかりの伝承もある歴史の里でもある。耕作が続けられる田畑の様子から農家の営みが感じられる。田や畔、斜面林、鎮守の森のほかため池など水辺環境もあり、見渡せる広さの空間に多様な里山景観が凝縮している。近くの草深の森は、印西市が都市近郊林を土地所有者の協力を得て保全している森で、林内に周回できる歩道が設置されている。
コース図はこちら
32 大町公園自然観察園
 (市川市)

  都会の中に残る谷津の自然
新緑の長田谷津新緑の長田谷津  市川市の北部に位置し、谷津と斜面林で構成される谷津の自然がそのまま残されているところである。延長約2kmに及ぶ谷津であるが、そのうち約700mが保全されている。水源はすべて湧水で、谷の奥と左右の斜面から中央部へと流れている。植物・昆虫・野鳥など観察できる生物は多彩で、ヘイケボタルやオニヤンマ、カワセミなどが生息している。  
33 船橋県民の森
 (船橋市)

  都市近郊の平地林に
  設置された県民の森
船橋県民の森イヌシデの森  千葉県内6か所にある県民の森の中で、唯一、人口密集地にあり、北総の市街地に近く、都市住民の憩いと安らぎの場となっている。約15haの林の中には、木の実の森、イヌシデの森、キノコの森、野鳥の森などを巡る自然散策路やセラピーコースなどが整備され、野鳥観察や森林浴を楽しむことができる。  
34 こんぶくろ池周辺の森
 (柏市)

  平地の湧水周辺に見られる
  冷温帯の植生
こんぶくろ池こんぶくろ池  柏市の国立がんセンターの北東部に位置する面積18.5haの自然林。 雨水が地中に浸透した地下水が台地上の窪地に湧出してできた池とその周辺の森である。かつて下総台地には、このようなタイプの小さな湖沼が多く見られたが、今は、近くの弁天池と並び貴重。周囲の植生は暖温帯に属するが、冬期の平均気温は低いことから、冷温帯でみられるヌマガヤ、ズミなども生育している。 コース図はこちら
35 利根運河の自然
 (野田市、柏市、流山市)

  運河沿いの多様な植物と
  冬鳥観察

運河水辺公園運河水辺公園  現在、野田市、柏市、流山市に跨る利根川と江戸川を結ぶ延長約8.5kmの一級河川である。運河の土手は草本類で覆われ、堤防の上部と下部、北岸と南岸で環境に応じた多彩な生物相が形成されている。近くの三ヶ尾の谷津では野田市がコウノトリを飼育し、冬には多くの水鳥、冬鳥が飛来し、野鳥観察が楽しめる。コース図はこちら
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36 小石川植物園
 (東京都文京区)

  日本における近代植物学
  発祥の植物園
小石川植物園 分類園  徳川幕府が設けた「小石川御薬園」に始まり、吉宗の時代から「養生所(施療院)」としての長い歴史をもつ。明治10年に東京大学付属植物園として近代植物学発祥の地となるとともに、一般に公開された。精子発見のイチョウ、ニュートンのリンゴの木をはじめ、内外の多数の植物が見学できる。教育・研究や自然観察の場として、また、春の桜、秋の紅葉など多くの人々が訪れる。
37 国立科学博物館
付属自然教育園

 (東京都港区)

  大都会に息づく照葉樹の森
自然教育園自然教育園の森 大都会の真ん中にぽっかり浮かぶ照葉樹の森。江戸時代から明治・大正を通じ、一般の人々が立ち入ることが出来なかったため豊かな自然が残る。自然の遷移に任せた区域のほか、武蔵野植物園・水生植物園・路傍植物園などには武蔵野を代表する植物が植栽されている。四季おりおりの植物が楽しめ、都会人の憩いの場でもある。水辺ではカワセミの美しい飛翔も見られる。 
38 新宿御苑
 (東京都新宿区、渋谷区)

  皇室の庭園から国民庭園に
  大都会の緑のオアシス
新宿御苑 新宿御苑の菊  江戸時代の高遠藩内藤家の屋敷跡であり、戦前は皇室の庭園として造成された。戦後は、国民公園となり一般に開放されている。イギリス・フランス式洋風庭園と日本庭園との組み合わせは、日本の近代の名園といえる。苑内には、子どもたちの自然観察フィールドである「母と子の森」や大温室、大名屋敷のなごりの巨樹・古木があり、見事な桜と菊は、必見である。
39 明治神宮の森
 (東京都渋谷区)

  大都会東京の中の神域、
  ビルの海に浮かぶ緑の島
明治神宮明治神宮大鳥居  明治神宮は、全国から集まった10万本ともいわれる献木を明治の英知を集約した計画のもとに植栽造営された。壮大な植栽木の広がりは、100年の時を経て、当時の植物学者の予想を超えて自然林へと遷移しつつある。境内に湧き出でている水の源は、「清正の井戸」と呼ばれ、近年、パワースポットとして話題となっている。  
40 高尾山の森
 (東京都八王子市)

  暖温帯と冷温帯の豊かな
  植物相を有する信仰の森
高尾山美人ブナ  高尾山(599m)は関東山地東端に位置する。都心から1時間ほどの距離にありながら全国有数の豊かな植物相を有することは特筆に値する。暖温帯と冷温帯の植生が分布し、山頂に続く尾根では、南斜面がアカガシなどの常緑照葉樹林、北斜面がブナなどの落葉広葉樹林で、対照的な景観を呈する。タカオスミレをはじめ様々なスミレ、シモバシラの氷花、薬王院のムササビ等は観察会で話題の対象となっている。
41 大磯丘陵・高麗山の森
 (神奈川県大磯町、平塚市)

  貴重な植物種が分布する
  照葉樹と歴史ある里山
高麗山の森湘南平から浅間山を望む  大磯丘陵は海に近い標高200mに満たない丘陵地帯であるが、海側は谷戸が発達し地形は複雑である。そのおかげで開発から守られ、東海道沿線では、高麗山は常緑広葉樹から成る自然林が 最もよく保全された貴重な場所である。ニシキギ科の常緑低木のモクレイシ、草本のシマテンナンショウの分布等は興味深い。
42 箱根 大涌谷・神山
 (神奈川県箱根町)

  火山環境に適応した植生と
  ブナ帯樹林の対照
箱根アカバナヒメイワカガミ  神山の大涌谷は2900年前の水蒸気爆発でできた崩壊地であるが、今も盛んに噴気をあげている 。このような火山環境に適応した特有の植物が自生し、特に、環境の厳しい噴気地帯では特有の地衣類が見られる。大涌谷より下部はブナやミズナラ等、落葉広葉樹林が広がっており、さわやかな森林散策をしながら「フォッサマグナ要素の植物」にも出会える
43 真鶴半島の森
 (神奈川県真鶴町)

  マツに守られたクスノキ
  巨木林と豊かな海岸生物

真鶴半島岬の突端 三ツ石  この森は、江戸時代、木材確保の地として小田原藩がクロマツ、クスノキ等の植林を行ったことに始まる。明治時代から皇室の御料林となり、戦後に国有林に統合移管されたが、それまで「御林」と呼ばれ大切に守られ、今日、他では見ることの出来ないクロマツとクスノキの巨木林となっている。美しい海の景観と海岸性植物や海の生物が豊富であることも大きな魅力。
44 函南原生林
 (静岡県函南町)

  ブナ・アカガシなど巨木・
  古木の残る禁伐林
函南原生林アカガシの巨木  箱根古期外輪山鞍掛山の南西斜面、標高550~860mに位置する223haの自然林。藩政の頃からの禁伐林で水源かん養林として保護されている。暖帯林と温帯林の接点に位置し、ブナ、ヒメシャラ、イヌシデなどの落葉広葉樹とアカガシ、ヤブニッケイ、ヒサカキなどの常緑広葉樹とが生育している。推定樹齢500年以上ともいわれるアカガシなど目をみはる様な巨樹も点在している。「学習の道」が整備され、2時間程度で周遊できる。
45 富士山 青木ヶ原樹海
(山梨県富士河口湖町、鳴沢村)

  千年以上を経た溶岩流上の
  植物と自然の神秘
青木ヶ原竜ヶ岳より樹海を望む  青木ヶ原樹海は、富士山の北西の標高1000m付近に広がる溶岩流の上に成立している原生林である。樹海を構成する植物のようすは、大噴火からおよそ1200年を経た植生の遷移の結果であり、自然の神秘を目の当たりにすると同時に、植生遷移に要する時間を実感できる存在である。洞穴、洞窟も多く、暗黒と冷気の世界は樹海をより神秘的なものとさせている。
46 東京大学秩父演習林
 (埼玉県秩父市)

  シオジ、サワグルミ、
  多種類のカエデ類の渓畔林

東京大学秩父演習林 入川渓谷  東大秩父演習林の中に、樹木園、大血川渓谷、入川渓谷の3つの散策コースがある。日本に自生するカエデ類は26種と言われるが秩父演習林では19種が観察できる。渓谷沿いにはシオジ、サワグルミ、カツラ、トチノキ等の渓畔林も多く、冷温帯林の観察には最適である。 入川渓谷にはかつて木材運搬用のトロッコ軌道があった。赤沢との分岐には「一級河川荒川起点の碑」が立つ。コース図はこちら
47 玉原高原のブナ林
 (群馬県沼田市)

  関東有数の広さと美しさの
  ブナの森
玉原高原 ブナ平のブナ林  70年以上前に人の手が入り、その後は自然観察教育林として保護され、もとの天然林の美しさを取り戻したブナ林。地理的には太平洋側に位置するが、気候的には日本海側に属し、ブナをはじめ日本海要素の特徴を備えた森の植生を観察することができる。植生の珍しさから尾瀬に例えられ「小尾瀬」と呼ばれる玉原湿原では、多くの湿生植物が観察できる。 
48 足尾再生の森
 (栃木県日光市)

  森林破壊と
  森林再生の現場
足尾の森
回復した緑の森
 森林再生の森「足尾の森」は、長きにわたる銅の精錬や山火事により破壊し尽くされた森の再生の現場。森林の再生の難しさと森林の持つ大切さを学ぶことができる。
 高山植物や寒地性の植物の研究と教育を主な目的としてつくられた日光植物園は、自然林を思わせる景観を成す多くの樹木と高山性、水生・湿地性など多様な草本類の観察が楽しめる。
49 奥塩原大沼周辺
 (栃木県那須塩原市)

  多様な森林景観をもつ
  我が国初の自然研究路
大沼
大沼と新湯富士
 塩原の新湯富士と大沼を経て塩釜温泉に至る日本で第1号に整備された自然研究路。新湯富士は約6000年前に形成された溶岩ドームといわれ、低木から高木へ変化していく多様な森林景観を持つ。周辺には火山活動によりできた大小の沼や湿地があり、「大沼の森」付近はトチノキ、ミズナラ等の原生林や四季折々の湿地の植物を観察することができる。
50 筑波山
 (茨城県つくば市)

  神域として守られ植生の
  垂直分布が見られる森
筑波山筑波山(女体山より男体山を望む)  暖温帯と冷温帯の境界に位置し、古くから神域として守られてきた筑波山。かつて萱場として利用されたつつじヶ丘の草原、山麓の筑波山神社のスダジイの森、標高とともに樹種が変わる中腹のカシ類の林、上部ではイヌブナからブナに移行する中間温帯から冷温帯の森が見られる。頂上付近には筑波山の動植物や地質等を学ぶことができる自然研究路もある。  
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