樹木・山野草など観察のための参考資料 平成19・5・8
19・4・24下見調査時に見られたもの
- 落葉広葉樹 (芽吹き前で樹種の確認できぬものが多し)
ツツジ科(アカヤシオ、シロヤシオ、ほかツツジ類)
ブナ科(ブナ、ミズナラ)
カバノキ科(ダケカンバ、サワシバ、ヤマハンノキ)
バラ科(ズミ、ウラジロノキ)
カエデ科(ウリハダカエデ、ほかツツジ類)
ウコギ科(ハリギリ)
マタタビ科(サルナシ)
ユキノシタ科(ツルアジサイ、イワガラミ、ノリウツギ)
スイカズラ科(ムシカリ、ニシキウツギ)
ウルシ科(ツタウルシ)
そのほか(リョウブ、サワグルミ、アオハダ、アオダモ、ナツツバキ)など
【註 アカヤシオ】
樹皮は灰褐色で滑らか。古くなると剥離する。葉は枝先に5個輪生しふちや葉柄に長い毛が生える。葉痕はハート形。花期5月上旬。
【註 シロヤシオ】・・・・五葉ツツジ。愛子内親王のお印の樹木
別名マツハダ。樹皮灰黒褐色、老木では亀甲状にはがれマツの肌に似てくる。葉は枝先に5個輪生、ふちは紅色のふちどりが特徴で細かい毛が密生。花期5月下旬。
- 草本 (芽生え前で種類は少ない)
ミヤコザサ、カタクリ群生、キクザキイチゲ群生、バイカオウレン
【註 ミヤコザサ節について】
ササ属の中でも特異なグループ。高さ1m以下の小形のササで枝は分岐しない。
地上部の寿命は1年しかなく5月ごろ地下の枝の基部に形成された冬芽がのび始めると親の枝は枯れてしまう。分布域は太平洋側に限られる。
ミヤコザサの祖先は雪の深い環境に生育し枝にできる冬芽は積もった雪で保護されていた。積雪の少ない環境に進出したものは雪の保護が得られず低温と乾燥に適応すべく冬芽を地下に形成するようになり地上部での冬芽の形成をやめたと推測出来る。
山渓ハンデイ図鑑「樹に咲く花」より。
- 針葉樹
モミ、ウラジロモミ、イラモミ、カラマツ、ヒノキ
天然林について
木材生産中心の時代には人工林の対語として天然林という用語を使って済ませられることが多かったが、天然林の本来の意味は自然撹乱により天然更新した森林で極相林(原生林または老齢林)までの遷移段階にあるもの。
または人為撹乱により成立したものでも極相状態に達したものといえる。すなわち人手が入っていないか、長い間にわたって人手の入った痕跡のない森林が天然林である。
似た用語に自然林がある。自然度が高い森林のことで天然林の中で極相段階にまたはそれに近づいた森林を指す。したがって自然林は二次林の対語である。
(藤森隆郎氏による)
ミツモチ山周辺の植生概要
栃木県民の森は海抜500mからミツモチ山(1248m)の下までの区域で垂直分布の上から見れば、すべてブナ・ミズナラ帯に属する落葉広葉樹林(冷温帯林)です。
県民の森は1588ha中、スギ・ヒノキ・アカマツ・カラマツの人工林が1115haを占め天然林は380ha(23%)だけです。
この天然林も一度伐採された後の二次林が大部分で一度も伐採されたことのない天然林は少ないのですが、県民の森の外回りとくに北側には人手の加わらない天然林が広大な面積で残っていて自然環境保全地域として指定されています。ブナはミツモチ山の上1300m付近に見事な林が見られ、ミズナラも直径1m内外のものがあり全般的に海抜1000m以上では二次林といえども天然林の発達は良好です。
この付近の主な樹木はブナ・ミズナラのほかリョウブ、ウラジロノキ、コバノトネリコ、ヤシャブシ、アオハダ、アカヤシオ、シロヤシオ、ヒトツバカエデ、コミネカエデ、ハウチワカエデ、オオイタヤメイゲツ、ナナカマド、ミヤマザクラ、ナツツバキなどで、所々にイラモミが入りレンゲツツジ、ノリウツギの群落があります。
下草の代表はミヤコザサです。
亜高山帯の針葉樹コメツガ、オオシラビソは剣が峰から釈迦が岳にかけての
1300m以上でないと見られず、この周辺での亜高山帯の針葉樹の代表は
イラモミです。
イラモミは日本固有種で別名マツハダ。栃木・秩父・丹沢・甲信・東海地方に分布しますが栃木県ではここが北限で、しかもこの地域だけに見られます。尾根筋などに小さな群落をつくったり、落葉樹の中に混生することが多いので ここでも落葉樹とイラモミの混交林を目の当たりにすることができます。
イラモミの葉は上向きに密生し横断面は菱形で若木の葉の先は尖りますが老木では鈍頭です。葉枕はあまり突き出しません。球果は7〜10cmのほっそりした長楕円形で下向きにたれ、しばらく枝先に残ります。
平成19年度第2回野外講座感想文のまとめ
- 遅い春の山を楽しみました。県外の電車利用の便のない所で良かったです。今度は季節をずらして計画してください。スタッフの方々はとても良いですしご苦労様でした。
- 2年前と同じだったが2ヶ月早く花の咲く種類が遅くて楽しめた。乗車時間長いのが難点だが歩く道のりはきつくなく説明を聞きながらのおしゃべり道中は飽きさせなかった。初めて会う男女中年グル−プながら、気さくに植物、山、旅の話を交えながら触れ合いを深めたのは結構でした。
- 毎回の観察会ご苦労様。山頂では調度芽吹きが始まったところで数多くの観察ができました。これからもこの様な会を是非とも多くお願いします。山風の少し冷たいのに触れ心地よく感じられました。それだけで十分でした。ただ少し距離の遠いのには疲れました。もっと近くにこのような場所があると良いですね。次回を期待しております。
- 好天に恵まれ渋滞にも遭わず最高の一日でした。欲を言えばもう少し頂上の所で新芽の芽吹きが見られたらと思いました。もう二週間から10日くらい遅いといろんな木々の芽吹きが見られたのではと思いました。レンゲツツジの頃企画を希望します。
- 今日は天候に恵まれ花もきれいに咲いて見事でした。更にインストラクターのご指導も丁寧で木の芽や草花の珍しい種類を数多く見ることができ感激でした。交通もスムーズで先生方に感謝とご苦労に対し重ねて深謝します。今後も参加したいと思っていますので宜しくお願いします
- まず天気に感謝です。白い五葉ツツジが是非見たいと思います。
- すばらしい花旅有難うございました。感動しました。
- あと2週間遅かったら紅白のツツジが見られたのかなと少し残念な気もします。企画的には上々でした。
- なかなか家族では入り込めない森林を楽しく植物の観察をしながらとても良い一日を過ごせました。皆様よく植物を勉強しておりますね。コースも丁度良い歩き時間でした。
- とても心を癒されました。
- 天気に恵まれ貴重な経験ができました。
- 行程、ハイキングの難易度など丁度良かったのではないでしょうか。今後は日曜日は避けてウイークデーであればと要望します。
- いつも交通の便の悪い所へつれて行ってくださり有難うございます。今回も楽しかったです。千葉の海辺の植物をそのうちにご案内ください。
- アカヤシオに会えて本当に良かったです。また自分一人でも来て見たい山の一つになりました。
- カタクリがあんなに見られるとは思いませんでした。アカヤシオきれいでした。こんどシロヤシオの頃来たいですね。ショウジョウバカマも見れました。山桜が何度も楽しめました。明日から仕事頑張ります。
- 適格なインストラクトで楽しい一日を過ごさせて頂きました。アカヤシオが丁度見頃で幸運でした。天気も味方してくれました。
- 天気に恵まれ個人的には良かった。体験を誰かに教えてもう一度訪ねてみたい。できたら計画したコースで下山して欲しかった。
- ブナ、ミズナラの芽吹きを見れなかったのが大変残念でした。歩くペースがちょっと遅すぎたような気がしました。
- 早朝着いた順に着席するのは良いのですがそのときに一番前の席から座っても良いかを前もって伝えてください。インストラクターの皆さん親切でした。
- 昼食・休憩は最低でも45分を。とくに今回のように行程に余裕のある時は。
まとめ者 遠坂
千葉県森林インストラクター会