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森林ウオッチング in 八方ヶ原自然休養林
(主テーマ「木を見て森を観る」。 副テーマ「森林浴」)
実施日時 平成17年7月19日 午前7時〜午後7時。 曇りのち晴れ
場所 八方ヶ原自然休養林、ミツモチ山、栃木県民の森
交通 団地交通バス送迎用2台
受講者数 39
講師 (チーフ)遠坂、山田
アシスタント 和波、桐山、藤田、佐山
オブザーバー 高村、関
概要
主テーマ「木を見て森を観る」は物事の一面だけしか見ないでいると、全体が見えなくなるを戒める諺「木を見て森を見ず」をもじったもの。森林の主要構成員である樹木や山野草の観察を楽しむだけでなく、それを通じて森の姿を観て貰いたいと言う主旨。
今回は
@歩を進めるに応じて変化する植物群落の姿
A針葉樹と落葉広葉樹が混交する姿
Bミツモチ山の北面と南面のブナの樹形の違いの姿
Cミツモチ山の南面に突如現れるイヌブナ林の姿。
Dアカヤシオ・シロヤシオの古木の大群落の姿など。
副テーマの「森林浴」についてはこの時季はフイトンチッドの発散が最大の季節であり森林浴の絶好の季節であることから。
あまり知られていない八方ヶ原は矢板市の北西20km、高原山の東中腹に広がる1000m級の広大な高原。幕張本郷駅を7時に出発し10時40分に八方ヶ原大間々駐車場に到着、藤田インストラクターの指導で準備体操を済ませて5班に分かれ、すぐに樹林帯に入る。
関東ではここだけに見られる針葉樹イラモミとブナ・ミズナラなど落葉広葉樹の混交する冷温帯天然林内を樹木や山野草の観察(下記@参照)をしながら、併行して植物群落の姿(下記A参照)を観察しながら歩く。
もうひとつの見どころはアカヤシオ・シロヤシオの古木の大群落。シロヤシオは別名五葉ツツジ。愛子内親王の見回り品のお印であることは衆知のこと。でもアカヤシオも五葉であることから花期以外の見分けはとても難しい。さわやかな天然林内の涼気を浴びながら進み樹林帯を抜けると1248mのミツモチ山頂。足元に広がる関東平野、東に八溝山地、西に日光連邦を望む素晴らしい展望を楽しみながら昼食を済ませ、一気に栃木県民の森への急坂を下る。ミツモチ北面のブナが直立の端正な姿に対し南面のブナは枝を不規則に張り出す暴れん坊型。まもなくイヌブナ林が現れる。今年はイヌブナが当たり年で豊富な結実が期待できそう。ブナもイヌブナもミズナラもイラモミもいずれも優に直径1mを超す堂々たる見事な巨木群を前にしてどなたも畏敬と充足の入り混じった表情。
15時45分県民の森出発予定とおり19時ぴったりに幕張本郷駅到着。梅雨末期というのに好天に恵まれ一人の事故者も無く終了できたことに顔を見合わせほっと肩の荷を降ろしたのは他ならぬチーフ役の山田と遠坂でした。実施日を間近に控え山田はぎっくり腰、遠坂は頚椎症に悩みなんとか痛みを克服して役割を果たせたからです。同時に平均年齢63歳の団体39名の安全確保を第一義の目標としてきたからです。
今回は栃木会の小川知加子さん(栃木県民の森解説員)に呼びかけ交流を深め合いと考えましたが都合により実現できず残念でしたが、県外版では可能な限り地元会と連携して交流し野外講座の内容が深まり広がることを願うものです。そのこと以上に原点である県内版の発展・充実を強く望みます。
このことは「森林・千葉を軸にして幅広い活動を展開する」という今年度の方針の具現化に他ならぬと考えるからです。最後に各班とも共通して参加者から出ていた希望はアカヤシオ・シロヤシオやカタクリ、キクザキイチゲなど春植物の時季に「再度企画・実施して欲しい。」
記
@ 観察できたもの
落葉樹
ドウダンツツジ、レンゲツツジ、ヤマツツジ、ホツツジ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ、アカヤシオ、ネジキ、ブナ、イヌブナ、ミズナラ、クリ、ダケカンバ、ミズメ、ウダイカンバ、シラカバ、クマシデ、サワシバ、イヌシデ、アカシデ、ヤシャブシ、ズミ、アズキナシ、ミヤコザクラ、ウラジロノキ、ウワミズザクラ、イロハカエデ、ヤマモミジ、ヒトツバカエデ、ウリハダカエデ、コミネカエデ、ミネカエデ、イタヤカエデ、メグスリノキ、コシアブラ、ハリギリ、マタタビ、サルナシ、ツルアジサイ、イワガラミ、ノリウツギ、ムシカリ、ガマズミ、ニシキウツギ、ヤマウルシ、ツタウルシ、リョウブ、シナノキ、アオダモ、ホウノキ、アワブキ、ヤマボウシ、サワグルミ、アオハダ、サワフタギ、ナツツバキ、 など
草本
ミヤコザサ、ショジョウバカマ、ショウキラン、ギンリョウソウ、ミヤマカラマツ、アカショウマ、ヤグルマソウ、チゴユリ、ユキザサ、モミジガサ、ヤブレガサ、ソクズ、ヤマタツナミソウ、キバナアキギリ、タマガワホトトギス、オカトラノオ、エンレイソウ、マイズルソウ、ツクバネソウ、シモツケ、アカバナシモツケ、ヤマオダマキ、ヤマユリ、キツリフネ など
針葉樹
A 植物群落の変化
ミズナラ・ミヤコザサ群落⇒ダケカンバ・ミズナラ・ミヤコザサ群落⇒イラモミ・ブナ・ミヤコザサ群落⇒アカヤシオ・シロヤシオ・ミヤコザサ群落⇒リョウブ・ミヤコザサ群落
⇒ウダイカンバ・イヌシデ群落⇒ブナ・イヌブナ群落
配布資料
1 ミツモチ山周辺の植生概要
2 イラモミの特徴(冬芽・果実・花・葉の写真)、ミヤコザサの特徴
3 ルートマップ
4 植生調査地点マップ
5 各植物群落内の植生詳細
6 下見調査時に見られた樹木・山野草一覧表(観察資料として)
(報告:遠坂)