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紅葉の房総丘陵と東大演習林

野外講座記録
紅葉の房総丘陵と東大演習林
1 実施日 平成15年12月5日 曇り・一時霧雨
2 受講者数 60名(NTT前56名 現地4名)・・マイクロバス22名乗3台に分乗
3 参加費 4.500円(ただし助成金見込み1000円引きで徴収)
4 講師 チーフ 町原・遠坂
アシスタント 望月・和田・海野・中野・増田
オブザーブ 和波
内 容
最も心配した雨にも会わず、足場の不安定な尾根筋での総勢70名の団体行動で一人の事故者も出さず、紅葉谷の紅葉も盛りでした。総じて「紅葉の房総丘陵と東大演習林」のテーマに沿った充実した森林ウオッチングができたことと自己評価しています。しかし演習林職員皆さん方に一方ならぬお力添え頂いた事を抜きにしては今回の実施報告は語れません。
ちなみに山本林長先生は第一次案のコースを自ら歩かれ危険箇所があるから今回のコースに変更するよう助言を頂きました。あわせて相川さんや札郷作業所の鈴木さん・伊達さん・里美さん・黒川(女性)さんほかの皆さんにご多用の中、数次の下見の案内役は勿論、本番直前まで繰り返し歩行路の整備をやって頂きましたことに対し深く感謝いたします。
1 第一ポイント 「スギ美林・シカ防護柵地で」
七里川渓谷沿いの県道でバスを降り急坂を上がった100年生スギ美林地広場でオリエンテーリング。滑り易い急坂には階段を刻んでいただいており歩き易かったと皆さんの感想でした。スギ苗木をシカ食害から防護する6角形のプラスチイック製の長い筒のヘキサチューブ、素材がトーモロコシで土に返るラクトラネット、防護網ダイニーマなど防護柵のいろいろについて見学しました
2 第2ポイント 堂沢天然林
周回コースの南側ルートを札郷作業所へ向かいました。1898年演習林移管以来、禁伐のシイ・カシ天然林の中に随所に胸高直径優に1mを超えるモミ・ツガの巨木が手に触れる所に! 東大演習林広しと言えども手に触れることのできるのはここだけでしょうか。
カゴノキとツガの大木が並んでいたので暖温帯性の樹木と冷温帯性の樹木が同じ場所にあることの説明を始めました。「せんせーい!後ろにも聞こえるように話してー!」「はいはい 失礼しましたー」と反省ザルで最初からやり直し。要所要所でカンアオイが語るものやバス車中で説明した房総半島の垂直分布について実際を目の当たりにして復習しました。
3 第3ポイント 札郷作業所苗畑
(1) 数年前、モウソウチクが67年目に花が咲いて一斉に枯死しました。同じクローンの郷台のモウソウチクも枯れました。地下茎も全滅したので実生から再生させ育成中の苗畑を見学しました。
(2) 職員の里美さんからヒメコマツ・テーダマツ・アカマツ・クロマツ・スギ・ヒノキ・アブラギリなどの苗畑について説明を受けました。
昼食場所に座敷を開放して頂き女子トイレ・男子トイレも準備して頂き至れり尽くせりに多謝・多謝。
第4ポイント 温室効果ガス測定試験地
今回のルートの中で最も安全性に気を使った堂沢天然林と諸重田間を無事通過して温室効果ガス測定試験地に到着しました。ここで町原チーフより針葉樹の皆伐区・間伐区・無伐区、および広葉樹区の4種の森林施業の違いによるだけでなく、各森林土壌の違いによってCO2・フロンガスと共に温暖化ガスであるメタン・亜酸化窒素ガスを土壌が吸収もしくは発生する数値を測定する装置について概略の説明をしました。
第5ポイント 紅葉谷でのもみじ狩
試験地から尾根筋の石尊歩道へ出て、先日行方不明になった一行と同じ道を数百m歩き小倉野集落を経て紅葉谷へ。小倉野へ降りる坂は粘土質で転倒者が出ることを心配しましたが直前に黒川さんが階段を刻んで下さっていたので楽々通過。ここでも感謝・感謝。
時期的には遅いので半ば期待せず紅葉谷へ入ると意外やわれわれの到着を待ってくれていたかのように紅葉の真っ盛り。あまりの見事さに一同歓声をあげました。
「有終の美」ならぬ「錦秋の美」を飾って今回の野外講座の幕がおりました。
第6ポイント ハプニング
黒川さんの肝いりで地元の農家の皆さんがわれわれの一行のため特別に臨時農産物直売所を開いてくださいました。思い思いに一杯の土産袋を下げてバスに乗り込む皆さんの表情は一様に満足げでした。一瞬でしたが期せずして都市住民と山村住民の交流の情景が出現しました。森と人・人と人を結ぶをコンセプトとする「森と親しむ講座」にふさわしい情景でした。
反省点
計画では66名募集目標に対し60名と伸び悩みました。盛りだくさんの見所と望月さんの訴求力・集客力十分の名案内文により達成は間違いなしと楽観していましたがやや期待はずれでした。原因分析し今後の参考に供したいものです。
配布資料(タイトルのみ)
1 堂沢天然林
2 房総半島の寸詰まり現象。九州祖母山・傾山と房総丘陵の垂直分布の比較図
3 紅葉なぜ起こる
4 ルートマップ(1万2,500分の1)
(報告:遠坂)