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もりこん記録
実施日時
平成20年5月15日(木)18:45〜20:45
場所
船橋市市民活動サポートセンター
参加者
桐山、野村、菅野、鳥海、山内、相馬、藤石、寺嶋・安武(スタッフ)、 、栗田・佐野(講師) 計11名
主なテーマ
○昔、熱帯林を伐った森林インストラクターの話:栗田氏
○ブラジル出張報告「バイオ燃料作物導入プロジェクト事前調査に参加して」:佐野氏
(内容)
1. 昔、熱帯林を伐った森林インストラクターの話
熱帯雨林の年間減少面積は、80年代が1500万Km2、90年代が1000万Km2(日本の面積は38万Km2)、化石燃料からのCO2排出量の1/4を占める。
栗田さんは、1975年から1977年にマニラ駐在、南洋材の買付けに当たった。深田祐介の「炎熱商人」そのものの仕事をしていた。
実際に切り出された材が海で貯木されている上に乗って、材を一本ずつチェック(検木)した(長さ4m、直径85p以上が合格、キクイムシ、マリンボラー(海虫)のチェック等)。
検木合格の木を契約本数(傭船を満杯にする量)きちんと集めるのは容易でない。若干不揃いの木も混ぜざるを得ないが、これは利益減少につながる。一方「出石(でこく)」と言って(故意の)寸法の計測差異を利用して、ここから利益を出すことが行われ、これが利益の源泉だったりした。
日本の木材需要はピーク1億m3超、現在は8000万m3程度。現在は合板等加工材が多い。輸入先は米材、南洋材(合板、丸太)、北洋材(丸太)、北欧材(集成材)、オーストラリア材。集成材は付加価値が高いが、日本では生産者の規模が小さく生産が限られている。
南洋材ではいまだに戦争中の銃弾が入った木もある
ラワンはフタバガキ科で、樹高50m、直径2mに達する、すらっと伸びる木で優良材
南洋の土壌は浅い(雨で流される、分解が早く且つ直ぐ植物に吸収されてしまう)ため、板根が発達する。
2. ブラジル出張報告「バイオ燃料作物導入プロジェクト事前調査に参加して」
30枚の写真による説明(バイオディーゼル精製機、農家・農地の様子、現地の人々他)
バイオ燃料と言う時、バイオエタノール(ブラジル、米国中心)、とバイオディーゼル(EU中心)がある。米国はトウモロコシから、ブラジルはサトウキビから作る。
バイオ燃料大国のブラジルにバイオ燃料が殆ど利用されてない日本から何故支援なのか、と言うことで、農水省(佐野さんが現在所属)の立場からは今回の話は当初はやや消極的だったが、洞爺湖サミットを睨んだ外務省が積極的だったので、条件(大規模農家支援につながらないこと、新たな環境破壊を起こさないこと、真に小農支援であること)をつけて進めることにした。この趣旨は@食料との競合は避けること、A環境破壊を引き起こさないこと、B生産されたバイオ燃料はその地域内で消費すること、を条件として最終合意に盛り込むことが出来た。
佐野さんは出張を通して、現地の人を本当に応援したい、と言う気持ちになった。貧しくても、客をもてなす気質がある。
現地の最貧層では電気、ガス、水道、は無く、食糧は自給、現金収入は出稼ぎか障害者に支給される年金のみ、と言う状況で、現金収入を得る方法の提供は期待が高い。
出張先のリオグランジドノルテ州では一農家当たり10haの農地を持つが、耕作しているのは1ha位で、残りは粗放牧程度の利用状態。ここにヒマワリを植えて、ヒマワリからエタノールを作ることを要請されている。ヒマワリの絞り粕が豚の飼料になり、これも現地の人には重要。
ブラジルではサトウキビ生産は増えているがバイオエタノール向けと砂糖向け同程度に増加しており、バイオ燃料が食料不足を引き起こしていると言う事実はない。これに対し米国のトウモロコシは飼料用とエタノール用への配分がよりマーケット価格に敏感で、食料価格高騰にも繋がりやすい。
今回の調査を受けて、秋(10月頃)に2次調査を行い、計画が具体化する。
事業が始まれば、予算規模は3年間合計で最大30億円、日本からの専門家派遣、日本に現地の人を呼んでの研修等が行われることになる。
以上
(報告:安武 弘幸)