申し訳ありませんが、このページは、JavaScriptを使用しています。
JavaScriptを有効にしてご覧いただきますようお願いいたします。
森に親しむ講座記録「海岸自然林から里山を歩く」
実施日時 平成18年5月4日(木)9:30〜15:00
場所 幕張本郷地区海岸自然林から実籾地区里山
受講者数 33名
講師 遠坂 弘
アシスタント 和波牧子、森池正典、藤田浩二
オブザーバー 小橋、澁谷、 桐山、小島、樋口
参加者に配布した資料
概要
今回の講座の狙いとするところは
(1) 住宅地の中にぽつんと残った海岸自然林の観察を通して埋め立てられる前の東京湾岸の森林の姿に思いを馳せる。また憧の山台地の南面と北面の林相の違いを知る。
(2) 開発の波に呑まれ行く里山の現実と里山の原風景を保全する市民活動の現実を知る。
(3) 樹木観察を楽しむ。因みにアンケートの回答では樹木観察会希望が最も多かったので。
幕張本郷駅に集合。9時半出発、道祖神社境内でオリエンテーション。
藤田さんが自ら準備した明治36年・平成16年の地図と昭和22年・平成7年の航空写真(いずれも縦、横1m)を使って谷津田および地形の変遷を俯瞰的に説明。タブノキ巨木林を観察した後4班に別れ、旧14号線沿いの通称「憧の山」へ向かう。以前は目の前は海であった。
鬱蒼たる森の姿は海側から陸側にマサキ、トベラ、クロマツ、ヤブツバキ林、ヤブニッケイ林、タブノキ巨木林と順に林相の変化する様子が見られ、枝が一様に陸側になびいて海からの風の影響を受けてきたことを物語る。ここには室町時代の武将馬加康胤(まくはりやすたね)の首塚が祀られ、鎮守の森故に開発から免れた貴重な海岸自然林であることを物語る。一方、台地の裏側には対照的にムク、ケヤキなどの落葉広葉樹の高木が混じり典型的な北側斜面の林相を示す。
ここを辞して谷津のど真ん中を貫流する浜田川を遡る。4月13日実施の広畠講師の里山の原風景が色濃く残っていた四街道のフイルドとは対照的に、放置され埋め立てられ荒廃の進む里山の風景がつづく中を実籾自然保護地区へ。ここは習志野市内では数少ないヘイケボタルが自生する約1ヘクタールの谷津田で自然保護地区に指定して保全している所だが近年ホタルの姿が見られなくなり、現在市民による「ホタルの生息地つくり」のワークショップが懸命に続けられている。
丁度田んぼでは田植えが済んだところでカエルが鳴き、畦道には山野草、草地にはジロボウエンゴサクの群生、近接する森林公園のイヌシデ、アカシデ、クマシデ、コナラ、クヌギ、ムクノキ、エノキ、ニガキなどの若葉も萌えはじめ、のどかな里山の風景が目の前に広がる。
つぎに里山構成の一員である大原神社の鎮守の森へ。境内には本来樹木のクロマツ、アカガシ、スダジイ、タブノキのほか先代の宮司さんが植栽されたとされる多種の樹木(下記参照)があり格好の樹木観察野外実習の場となった。
ここで受講者に約束した終了時間が到来。当初の計画ではさらに浜田川源流を訪ね、さらに長年自然のままに放置され森林遷移の進む落葉広葉樹林と農業時代の名残を残すマツ林を観察する予定であったが時間切れになり残念ながら解散となった。歩行距離約5km。
「大原神社境内の樹木。」
イイギリ、トチノキ、ベニバナトチノキ、サカキ、ヒサカキ、ナギ、スダジイ、タブノキ、アラカシ、シナノキ、トウオガタマ、オガタマ、ハルニレ、キンギョツバキ、ナギイカダ、ツゲ、イヌツゲ、キンモクセイ、ゲッケイジュ、ムクノキ、ムクロジ、オニグルミ、ホウノキ、ユリノキ、ユウカリ、マンサク、トキワマンサク、イスノキ、マユミ、ニシキギ、ウメモドキ、メタセコイア、コブシ、ミズキ、ヤマボウシ、ツバキ、ハクウンボク、ユズリハ、ヤマモモ、アブラギリ、ツガ、モッコク、シロダモ、ダンコウバイ、ミズナラ、カシワ、キンカン、クスノキ、コウヤマキ、アカガシ、クロマツ、マテバシイ、セイヨウバクチノキ、ハクサンボク、カヤ、イチイ、サンショウなど。
(報告:遠坂)