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「環境(里山)学習」実施報告〔20年度後期〕
●日 時
平成20年10月2日(木) 4月7日(火) 4月9日(木)
●場 所
滝野中学校学習林及びその周辺
●参加者
FIC:國安、中野、山口
◆ 学習のテーマ
1年生は秋の里山の自然観察をとおして食物連鎖や、生態系の中での生産者、消費者、分解者の関係を考える。また身近にある植物が昔から食生活に利用されていることなどを理解してもらう。
3年生は小学校5年生との合同授業があるのでその事前学習。学習林をふくむ里山のことおよび秋に見られる代表的な生き物について説明できることを目指す。
◆ 実 施 報 告
今年度の滝野中秋の総合学習は10月2日、7日、9日の3日間にわたり行われました。
今回は1年生と3年生を対象とした学習です。いずれの日も前日は雨模様で対応に苦慮しましたが、幸いにも雨には降られずに無事終えることができました。
10月2日
8:40〜10:20 1A (38名) 、 10:40〜12:20) 1C (38名)
講師:國安、中野、山口、広畠
学校:北出先生、梅野先生、山田先生
はじめに春にも話した里山のことについておさらいをかねて話す。C組は春の学習は雨のために室内での篠笛作りだったので、学習林観察は初めてである。
台地の草原はすっかり刈り込まれて秋の花といえばコシオガマやナンバンギセル、ノハラアザミ、ツリガネニンジンなど種類は少ない。
ナンバンギセルの寄生植物としての生態を話すが、みんなの関心はカナヘビやトカゲ、バッタなどの昆虫に集まる。
刈り込まれているためにクルマバッタやショウリョウバッタ、コオロギなどが足元からさかんに飛び出す。こういった昆虫が多いとカナヘビやトカゲ、カエルやヘビなどが棲み、それを狙ってタカの仲間やモズなどが餌場とする、いわゆる食物連鎖ということを話す。
土手を降りて二番穂で青々としている田んぼでは、ヤナギタデの葉を噛んでもらう。辛いとの声があがるが、昔から日本の料理にはタデ酢や刺身などに添えて利用されていることを説明。林縁のガマズミが赤く色づいているので口直しにこれも食してもらう。甘酸っぱいと好評。
続いて学習林内ではサンショの実を。口内がひりひりと大騒ぎ。これも日本の食生活には欠かせない薬味であることを話す。
林内で見られる昆虫は少なかった。キノコも多くはなかったが数種類見られた。カビなどと同じ菌類で、落葉や枯れ木などを分解する役割をになっていることを理解している様子。
学習林西側に直径25センチぐらいのキイロスズメバチの巣を見つけた。巣に出入りしているハチもいたので急いで通る。草原での時間が長くなってしまい林での観察が短くなってしまった。
10月7日
8:40〜10:20 1B 、 10:40〜12:20) 3A
講師:國安、山口
学校:肥後先生、須藤先生、校長先生
今日は都合により講師2名なので担当する生徒も1班17名と多人数である。住宅地を抜ける通路ではキンモクセイの香りがすごい。五感の一つ、嗅覚をはたらかせてもらう。1年生は前回同様にすすめる。やはり興味の中心は昆虫、トカゲ、カナヘビなど。案外平気で手のひらにのせて観察している。
3年生は1年生のときに小学生との合同授業を経験しているとのこと。そう思ってみるとなんとなく余裕のあるような感じがする。第一日の説明に加えて、学習林内で感じた気分を話してもらい、森林の効用を考えてもらう。帰途の草原で1mをこえるシマヘビを見つけて捉まえた生徒がおり尻尾を持ってぶら下げて皆に見せていた。
皆も嫌がることなく見ており、意外と逞しさが感じられる光景でした。3年は時間短縮のため駆け足になってしまった。
10月9日
8:40〜10:20 3B 、 10:40〜12:20 3C
講師:國安、広畠、山口
学校:近藤先生、川上先生、校長先生
今日も天候を心配していたが、観察会にはよい天気でした。前回同様の指導ですすめるが、新たに林内の中央広場付近でキイロスズメバチの巣が見つかった。
草原ではカナヘビとアマガエルを見つけて両方を相対させたらどうなるか、という興味深い実験を手のひらの土俵で試みたグループがいました。(写真:広畠)双方膠着状態で痛み分け・・・
一見残酷なシーンですが、カナヘビはアマガエルなど大きすぎて捕食できないのでしょうか、食物連鎖の一環を生徒たち自身の発案で実見できたシーンでした。
3年生と小学生の合同授業は24日の予定とのこと。ちょっと早めの下見観察授業で、今咲いている花など終わっていたり、昆虫の様相も変っているかもしれませんが、そういった個々のことよりも自然に興味をもってもらうことを目的に楽しい授業ができることを祈りながら秋の観察学習会を終了しました。
(報告:山口)