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「環境(里山)学習」実施報告〔19年度後期〕
●日 時 平成19年11月6日(火)及び20日(火)
●場 所 滝野中学校学習林及び学校周辺
●参加者 滝野中学校生徒2年、1年
滝野中学校担任教師ほか
森林インストラクター(講師)高村、椎名、中野(20日)
● 【概況】
本埜村立滝野中学校の平成19年度後期環境学習第2日目は、2年生について実施した。
前夜からの雨が残ったため、水田・水路を通るルートを避け、牧の原公園、企業庁草地、橋梁下、学習林を往復するコースに変更した。秋の里山や周辺の自然の様子を観察することが今回の学習のテーマだったが、田んぼや水路の観察が十分できなかった。
牧の原公園では、クスノキ、月桂樹、ヤブニッケイの葉の匂いをかがせ(箪笥の防虫剤の匂いと分かる子はいなかった)、紅葉を始めたナンキンハゼの様子を観察。企業庁草地では、ツリガネニンジン、ノハラアザミ、カントウヨメナ、ワレモコウ、セイタカアワダチソウなどの秋草やオナモミ、アメリカセンダングサなどのくっつき虫(種子)を観察できたが、雨模様のためバッタが現れず、午後のクラスだけが、トノサマバッタとクルマバッタの違いを観察できた。
林内では、コナラとクヌギの違いを葉、木肌(中々触れようとしない)、ドングリによって説明した。他には、コブシ、ムラサキシキブ、サンショウの実やスッポンタケ、モエギタケ、エノキダケ、ホコリタケ、ハナビラニカワタケが観察できた。
本埜村立滝野中学校の平成19年度後期環境学習第3日目は、1年生について実施した。
本日は、滝野中河邉教頭先生の都合が悪く、FIC中野講師に急遽応援してもらった。
週末の予想で雨バージョンも検討したが、幸い、前夜の雨も上がり、足元が濡れてはいるものの、観察に支障がない天候となった。コースは前回の2年生と同様、牧の原公園から学習林に至るルートをとる。今回のテーマは里山の実りの観察と自分の樹の選定である。
流石に11月も半ばを過ぎると冷え冷えとして晩秋の気配。歩くには気持ちが良いが、草原にはバッタやトンボ、蝶の飛翔は見られず、アザミ、ノギク、ワレモコウの花も終わって、セイタカアワダチソウの花のみ。写真のとおり、田んぼにも2番成りの稲が草紅葉状態を呈しており、学習林は紅葉が始まっている。
公園のソメイヨシノやクズの葉痕をルーペで観察してもらうが、余り関心を示さない。やはり、1年生は動くものでないと駄目なのだろうか?水田脇にあるクッツキ虫、アメリカセンダングサの種子を観察するが、あちこちでクッツキ虫の投げっこが始まる。
林縁では、ムラサキシキブの紫、ゴンズイの赤、イボタの黒とたわわに稔った実を観察。道路上にまで散らばったコナラのドングリとクヌギの実を比べる。クヌギは殆ど落ちてなかったので手持ちのドングリを提供。ついでにアカガシとマテバシイのドングリと帽子も取り出して説明する。
いよいよ林内で自分の樹を選ぶ。時間がなくなったこともあり、選定が適当になる。中には、仲良し3人組が同じ樹を選び、三本のテープを巻いている。3月の里山学習で正式な標識を付けることになっている。最後に、ハナビラニカワタケの説明したが、古くなり、花びらというよりは表面がどろどろのニカワ状態に陥没し、その名前に納得した。
これで本年度の滝野中総合学習は無事に終了し、あとは教育委員会主催の冬の里山観察会を残すのみとなった。
● 【小中合同観察会見学記録】
10月30日に行われた小中合同観察会を側面から見学する機会を持つことができたFIC講師陣(椎名、村)は、3年生がどのように小学生を指導するのか、大変興味を持って臨んだ。当日は、全く雨の心配もなく晴れ渡り、先に3年生約80名が企業庁草地で待機する中、小学5年生約100名が入場してきた。グループに分かれた後、中学生から小学生に色々な生き物を説明した手作りの里山カードが手渡され、対面式が始まった。
各グループ毎に写真をとった後、思い思いに草地、水田、学習林へと散った。草地では、網で捕らえたバッタを手に取れない中学生もいて、とうとう横から手を出してしまうことも…。しかし、たどたどしいながらも一生懸命にナンバンギセルの生活史を説明しているグループもあり、感心する。2時間近くの観察会で飽きたのか、小学生の中には林内で遊び始める子もいたが、概してお兄ちゃんお姉ちゃんの説明に耳を傾けていたようだ。
対面式の際に撮った写真のフレームを飾る森の恵みも、ハート型のコブシの種子、ムラサキシキブの紫、ゴンズイの朱赤、ドングリ…と盛り沢山(完成品が小学校の教室内に飾られている…左の写真)。
両校を繋ぐ渡り廊下の掲示板に貼り出されている合同観察会の感想文(小学生各人からのお礼状とこれに対する中学生からの返礼の手紙)を後で読ませてもらったが、興味の中心は、バッタやサンショウ、スッポンタケなどであり、中学生は、逆に教えられることが多かったと反省しているが、「教えることは学ぶこと」を理解したようである。小学生達は、結構真面目にメモを取っていたようで、これからも学校で会ったら声を掛けてねと楽しかったことを感謝している子が多く、里山観察を通して心の交流も図られたようである。小学生は、学習林がすぐ近くなのに、行ったことのない児童が多く、始めての体験に感動した様子が伺えた。
当日の私的なトピックスとしては、林内をフワフワと翔んでいたアサギマダラに半世紀ぶりに対面したことである。長距離を移動する蝶だとは聞いていたものの、船橋の里山に現れるとは…。旅の途中でヒヨドリバナの花にでも誘われたのだろうか。教頭先生の網に納まったが、翅に放蝶を示すマーキングはなく、どこから飛んで来たものか不明である。
● 今後の予定
- 本埜村わくわくふるさと探検隊
野鳥観察会 12月15日(土)9:00〜11:30本埜村白鳥飛来地駐車場
<地図等は、本埜村HPをご覧下さい。http://www.vill.motono.chiba.jp/swan/ >
この観察会では、FICの指導はありません。都合のつく方、大歓迎ですので、ご参加下さい。
11月16日現在の飛来数:コハクチョウ140羽(うちオオハクチョウ6羽)<本埜村HPより>
- 学習林見回り 1月12日(土)10:00〜12:30 滝野中駐車場集合(9:45)
- 本埜村わくわくふるさと探検隊
冬の里山観察会 1月19日(土) 9:00〜11:30 ラーバンファーム駐車場に集合(8:45)
(報告:村)