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「環境(里山)学習」実施報告〔19年度前期〕
●日 時 平成19年4月10日(月)・12日(木)・17日(火)
●場 所 滝野中学校学習林及び学校周辺
●参加者 滝野中学校生徒1・2年
滝野中学校担任教師ほか
森林インストラクター(講師)椎名・村
● 【学習指導の内容】
第1日 18.4.10(月)(8:40〜10:20)2年A組(33名)、(10:30〜12:10) 2年B組(33名)、各3班編成
第2日 18.4.12(木)(8:40〜10:20)2年C組(34名)、(10:30〜12:10) 1年A組(29名)、各3班編成
第3日 18.4.17(火)(8:40〜10:20)1年B組(29名)、(10:30〜12:10) 1年C組(29名)、各4班編成。
指導の内容は、第1日から第3日までほぼ共通のものであるが、第3日は天候不良(小雨/曇)のため、企業庁草地での自然観察のみとなった。
校庭集合、講師の紹介、今日のポイント、安全など菅原先生、担任教師からの注意、メモ用のバインダー、観察用のルーペ配布(以下、第2、3日も同じ)の後、学習林へ向かう。田圃では畦塗りも終わっているため、田圃を迂回し、牧の原公園を経て橋梁工事現場近くの農道を通過することとした(工事関係者には予め学校から連絡済み)。途中の交通量の多い道路の横断に際しては、教師2名が安全を確認しながら一斉横断を行った。
今年の春は、サクラの開花が早かったものの、その後の花冷えで学習林のヤマザクラは咲き残り、オオシマザクラは満開状態で、企業庁草地から遠望する学習林の風景は中々趣のあるものとなっている。
企業庁の草地では、キジムシロ、ミツバツチグリ、ウマノアシガタなどの黄色の花が点在しており、それぞれの特徴を観察する。また、ニオイタチツボスミレが群生しており、屈みこんで匂いをかがせるが、余り感じない子やかごうとしない子も結構いるのには驚く。
先々週の下見の時には見かけなかったフデリンドウが一斉に花を咲かせ、1本に咲いた花の数を競う生徒もあり、急に賑やかになった。他には、アマナ、クサボケ、ヒトリシズカ、イカリソウ、モミジイチゴ、ニガイチゴ、ツリガネニンジン(葉)、トリカブト(葉)などを観察した。
林縁では、セイヨウタンポポ(カントウタンポポのサンプルがあったので比較した)、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、タチツボスミレと定番の春の草花。学習林下の用水路にはアズマヒキガエルのオタマジャクシが無尽蔵といってよいほどに群れており、生徒にはこれだけの数のオタマジャクシから親のカエルになれるのは数匹しかいないと説明し、生存率は何%かと質問する。
理科から数学の学習に切り替わったようだが、まさに総合学習。ここで、メダカやタイコウチを観察し、この場所が如何に自然が残されている貴重な里山かを感じてもらう。用水路の水源が学習林や近隣の山林から滲みだした湧き水であり、亀成川という手賀沼に流入する水系の最上流部にある数少ないホタルの棲める川の源流であることを説明する。
学習林に入る前に手入れをしていない林と下刈りによって明るくなった学習林との比較を説明し、林内に発生したタチツボスミレの群落を観察する。しかし、混生していたニオイタチツボスミレが殆どなく、比較観察はできなかった。
学習林ではアケビの花の観察を行い、雌花を確認した場所に秋に来れば確実にアケビの味を確かめることが出来るよと教える。また、ミツバアケビと5枚葉のアケビ、これらの雑種の違いを教える。サンショウとイヌザンショウの相違も教えたが、沢山あったイヌザンショウがなかなか見つからず苦労した。また、ヤマユリの管理標識の確認作業は、時間の不足もあって全てを確認することはできなかった。標識の下には何もないものもあったり、明らかにアズマネザサにつけたと思われるものもあったりしたが、ヤマユリやキンランがそばに立派に新芽を伸ばしている標識もあった。
自分の標識が見つからなかった生徒には、今度探したら、新しく設置された学習林を区分けするナンバー杭で場所を覚えておくと良いと教える。
今回の里山観察では、ツチグリが草地、林内を問わず見られたが、特に、牧の原公園の樹下に、大群落を見つけた。生徒達は、何だか分からず不思議そうに眺めていたが、やがて一人が枯れ枝で叩くと胞子が煙のように流れ出したのでビックリ。触ってみてその柔らかさにさらにビックリ。
第1日の特記事項として、昨年末に仕掛けた特大の巣箱に近づき、巣箱の説明をし始めたその瞬間に、フクロウが飛び出してきたことであった。仕掛けた河邉教頭先生もビックリされたようで、巣箱の周りの汚れようから、鳥が巣箱をチェックをしたことが伺われたが、まさか設置して数ヶ月の間に巣箱が実際に使用されていたとは思いもかけなかったとのことであった。この幸運に巡り合せた幸せな生徒達(講師も含め)はごく僅かであったが、一生の思い出に残るのではないだろうか。
また、オオタカが一羽高く飛翔し、これをカラスの群がしつこく追い回している光景が見られた。オオタカも多数のカラスには敵わないのか、あるいは適当にあしらっているのか、悠然と飛び去ってしまった。
以上のように、学習林を含む本埜村の里山の自然度は、かなり高いと考えられ、このような自然の中で環境学習のできる滝野中学の生徒達は誠に幸せというほかない。
(報告:村)